Fiesta Farm(フィエスタファーム)

Fiesta Farm(フィエスタファーム)
花見川区犢橋町
エンリケさん、洋子さん

花見川区犢橋町
Fiesta Farm(フィエスタファーム)

エンリケ・洋子

もともと多国籍企業のオイルエクスプロレーションエンジニア(注1)として活躍されていたエンリケさんが奥様のご実家のある千葉市で新規就農したのは6年前。犢橋町に農地を借り“フィエスタファーム”として、日本ではとてもめずらしい、デントコーンの一種を育てています。このデントコーンは、普段私たちが食べているスイートコーンとは違いますが、実はトルティーヤ(注2)を作るのに最適なトウモロコシなのです。

故郷メキシコの本物のタコスを、日本のみんなに紹介したい。

しかし、柔らかく美味しいトルティーヤに必要なデントコーンは、日本ではほとんどが輸入しています。ならば、自分で畑で育てよう!

と、いうことで言葉の壁もありましたが、日本で農業の勉強をはじめたエンリケさん。しかし、その道のりは想像以上に困難なものでした。入手困難な最適なデントコーンの種、初年度は虫にやられ全滅、そして種が土地にあったものになるのにも4〜5年程かかり、何度も何度も失敗を繰り返しながら現在、ようやく自家採種で安定して毎年収獲できるようになりました。

良い土なら何でもうまくいくという信念のもと、土づくりにこだわり地元木材屋から出るウッドチップ、発酵鶏糞などを用いています。また、コンポストもファームの一角にあります。そしてトウモロコシだけでなく、サルサソースには欠かせないトマティーヨ(食用ほおずき)や、アマランサス(穀物の一種)など複数の異なる植物を植える混植栽培を行うことで、農薬や化学肥料を使わない栽培を行なっています。

フィエスタファームでは他にも、メキシコ料理に必須のハバネロ、ハラペーニョといったメキシコの唐辛子やノパル(ウチワサボテン)のほか、ライム、玉ネギ、ビーツ、サトイモ、サツマイモなど様々な野菜を育てています。

フィエスタファームのFiestaは、スペイン語由来の英語で祭りや祝祭という意味がありますが、さらに頭文字にはひとつずつ意味が込められています。

F=food
i=innovation
e=energy
s=sustainable
t=technology
a=agriculture

実は、エンリケさん農業をしながらメキシコ料理の学校でも学び、料理の腕前もプロ級です。

現在は、オーセンティック(注3)なメキシコ料理レストランのシェフが求めるフィエスタファームの貴重なトウモロコシですが、ゆくゆくはファームの隣に加工場やイートインコーナーを作り、より多くの方々にメキシカンガストロノミー(注4)を代表するタコスを味わって欲しいと語ってくれました。

トウモロコシは9,000年以上続いてきたとされる主食。パンやごはんと同じようにトルティーヤが食卓に並ぶ日を期待して、エンリケさんの挑戦は続きます。

(注1)石油探査の専門職
(注2)メキシコなどで親しまれているトウモロコシ粉や小麦粉から作られる伝統的な薄焼きパン
(注3)本物の、本格的な、正統的などの意
(注4)メキシコの料理やその食文化

フィエスタファームさんへのお問い合わせはSNSのDMにてお受けしております。

Instagram
https://www.instagram.com/fiestafarmjpn?igsh=b25iMnZlM3lrZmpm

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