
花見川区
金谷牧場
金谷雅史
昔はまわりに小さな牧場がいくつもあったそうですが、現在千葉市花見川区での酪農家は金谷牧場が唯一となってしまいました。祖父の代から酪農を続けて3代目、40頭弱の乳牛のお世話で毎日休みなく仕事をする金谷さんにお話を伺いました。
「子供の頃から、牛のお世話は生活の一部」
金谷雅史さんが就農されたのは十数年前、お父様が倒れて病気をされて明日から牛たちの世話をする人がいない!となり、考える暇も無くすぐに勤めていた会社を辞めたそうです。
体の大きな乳牛の搾乳作業は、万が一間違いがあったら世話をしている方が大怪我をしてしまうほど危険な仕事。慣れている金谷さんでも危ないと感じることがあるそうですが、そんな大変危険な仕事でも即決で躊躇なく引き継げたのは、幼い頃から牛に親しみ、家族のように一緒に過ごしてきたからこそ。
搾乳作業以外にも牛舎の掃除、整備、また年々高騰している牛の餌、デントコーンやイタリアングラスなどの干し草もご自身の農場で作られています。金谷牧場の餌の自給率は40〜50%だそうですが、1頭の牛に対し、1町もの広さ(東京ドームの面積は約5町程度)で栽培する餌が必要とのことで想像もつかない量です。
そして忘れてはいけないのが、乳牛は妊娠、出産してからでないと生乳が出ない、搾乳できないということ。
種付け(受精)、妊娠、出産、仔牛の世話も牧場の仕事に、当然のように含まれてきます。
乳用牛の理想的な分娩間隔は、一般的に1年1産。金谷牧場ではだいたい1年から1年半の間に仔牛が生まれるようにお世話をしているそうですが、40頭弱もの牛がいるので8月にはなんと5頭もの牛の出産が重なってしまったそうです。
この生活に休みはなく、家族と気軽に旅行にも行けず大変だけど、でも決して辞めようとは思わない、と話してくれた金谷さん。乳牛の世話をして日々過ごすことがもはや生活の一部、それが自分の日常だと語ってくれました。
「毎月30日は #牛乳で乾杯!」
SNSでの発信も積極的に行う金谷さん。普段から牛乳を飲む人は、プラスもう1杯。あまり飲まない人も30日には是非飲んでみて。いつもよりも少しでも多く牛乳を消費してほしい、牛乳を多くの人にたくさん飲んでほしい、みんなの風習、習慣にしたい。乳牛と生活を共にする金谷さんからの素敵なフレーズです。
金谷牧場で毎朝搾乳された牛乳は、千葉酪農農業協同組合に回収され、緑と白のパッケージでお馴染みの千葉酪農牛乳として学校給食をはじめ、皆様のもとへ届けられています。



