
若葉区野呂町
加藤ファーム
森井明男
若葉区の野呂町で千葉在来蕎麦を栽培、製粉作業まで行う加藤ファームの森井明男さん。そば好きの中でも有名なのが、各地の在来種のそば。在来種の蕎麦とは、その土地で昔からずっと作り続けられてきた蕎麦ですが、千葉在来蕎麦の歴史は森井さんが歩んできた歴史そのものと言っても過言ではないそうです。
森井さんは元々市役所勤めをしており、60歳で定年を迎えてから、千葉在来蕎麦の貴重な種が見つかったのに育て伝える人がいないということで、手打ちそばの愛好者を中心に普及の為の協議会が作られ、そこから栽培を始めました。
千葉在来蕎麦は、農薬を撒かない有機栽培、畑を耕さない不耕起栽培に限りなく近づける方法で栽培されています。同じ畑の広さでも、米や麦など他の穀物の1/5位の量しか取れない蕎麦ですが、60〜75日間と栽培期間が短く、幅広い気候や土壌に適応する穀物です。
野呂はその昔、馬を育てる山として使われていた場所があり、その後開拓地となりました。
明治時代、埼玉の越谷からその野呂へ開拓に移り住んだ土屋さんという方がいました。当時野呂はやせ地で食べ物が作れる土地ではなく、土屋さんは困り果てました。その時、そんな土地でも作れると故郷のお母さんが持ってきてくれた、今となっては貴重な千葉在来蕎麦のルーツとなる蕎麦の種。昔は様々な場所で、蕎麦は栽培されていたそうですが、だんだんと栽培する農家も少なくなり、途絶えようとしていました。
そんな時、その蕎麦の種を代々引き継ぎ作っているのを農業研究員さんが見つけ、皆で絶やしてはいけないと受け継ぎ、千葉在来の蕎麦として20年かけて、発展・普及をさせてきたのが森井さんです。
蕎麦は、ミツバチやハナアブなどの虫や風によって受粉する他家受粉の植物。そのため、近隣の蕎麦農家さんにも同じ種を渡し、他の種類と混じってしまわないように千葉在来を大切に守っています。
11月中旬には収穫、その後製粉作業をし、12月上旬には千葉在来の新蕎麦まつりも例年行われているそうです。
また千葉在来蕎麦は、腰があり味の濃さに定評があります。食べるとその違いは一目瞭然。
「こだわった物を作れば、こだわった場所で、こだわった人が食べてくれる。」
味にこだわる人にこそ、千葉在来蕎麦を食べて欲しいと森井さんは語ってくれました。
そして最近では、そんな森井さんを力強くサポートする若い協力者も現れました。千葉穀物・藤田さんは森井さんのもとで蕎麦作りを学び、蕎麦の種蒔きをドローンで行う新しい試みや、第1回ちばガストロノミーAWARDの生産者部 門TOP30に千葉在来普及協議会が選ばれるなど、若手ならではの頼もしい大活躍で森井さんを支えています。
千葉市内では、作草部の「遊蕎心 泰庵」で唯一、千葉在来蕎麦を頂く事ができます。
加藤ファームさんの千葉在来蕎麦を食べることのできる場所
(出荷状況や時期、販売状況により、提供できない場合もあります。詳しくはスタッフ担当者にお問合せください)
遊蕎心 泰庵
所在地:千葉市稲毛区作草部1-9-14
電話:043-256-2828





